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Pink Floyd のレコード            [Pink Floyd]


 シングルヒットのあまり似合わないこの Pink Floyd が "Julia Dream(夢に消えるジュリア)" という曲を出した。 牧歌的でトラッドな薫りのする曲で、妙に好きだった。 "Relics"というアルバムに収録されたので、これを手に入れよく聴いた。 ニックメイソンのイラストがジャケットで、サイケなシングル曲が並んでた。

 ”原子心母” は敷居の高いアルバムと感じたが、これまで味わったことの無い気分にさせてくれた。 If から始まるB面も好きだった。 
 箱根で新曲として披露された ”エコーズ” が収録されたアルバム "Meddle(おせっかい)" がやがてリリースされた。 これは本当によく聴いた。 Echoes はもちろんだが、A面の Fearless がいい。 ラストにかぶさる群集の大合唱は、てっきり最近まで労働大会かなんかのシュプレヒコールと思っていたが、サッカー・リバプールの応援だそうだ。

 この後 サントラの ”雲の影” そして超有名な ”狂気” と来る。僕にとっての Pink Floyd は、そこまでだ。 一応、ロジャーウォーターズへの敬意を表して "The Wall" は入れてもいい。 しかし豚が飛び始めたステージを、箱根アフロディーテと一緒にして欲しくはない。

 渋谷の西武B館地下にビーインがあって、その隣 今のロフトのあたりに パレス座 だったか名画座系の映画館があり、2本立てで百幾らとか二百円で渋い映画をやっていた。 そこで 「モア」 を見た。 後にCDの時代になってこのサントラ盤を手に入れるが、"Julia Dream" と同じ色合いを持ったよいアルバムだ。
 中に "Green Is The Colour" という曲がある。 90年代に入り色んなブートレグがCD化されて、Pink Floyd もかなり出たが、そこから察するにこの曲は70、1年当時 ライブの定番であったようで、箱根でも演奏されたという。 モアに収録されたスタジオ録音版もいいが、ライブのアレンジはかなり別物で、僕はこのブートレグのバージョンがすこぶる気に入っている。

 ”ウマグマ” はあまり語られないが ”モア” と同じ69年のアルバムで、LP2枚組み。 ファンであれば是非 聴いて欲しい。 一枚目がライブで、もうシドバレットは居ないが、彼が居た頃の曲や「神秘」をやっている。 二枚目はメンバー4人、各自のソロを集めてありそれぞれ秀逸だが、僕はドラムのニックメイソンのトラックがとても印象に残っている。「飛んでいる」のだ。


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