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Led Zeppelin を もう少し            [Led Zeppelin]


 Led Zeppelin をジャンル分けすればハードロックになるのかもしれないが、彼らにしてみればそれは窮屈なものだったろう。 ライブにおいては、Pink Floyd を強く意識した発言も聞いた。
 よく引き合いに出される Deep Purple の後継者はその後のメタルシーンにも沢山いるようだけれど、Led Zeppelin  の後継者は思い浮かばない。 ヘビメタとツェッペリンの間には一線を画してもらいたいと思う。

 ロンドンにも1960年代、スタジオ・セッションミュージシャンのシーンがあったらしく、よく知られているように John Paul Jones と Jimmy Page はツェッペリン結成前にすでに出世していて、そのシーンで売れっ子であったらしい。 一方、Robert Plant と John Bonham は無名のバンドマン。 日本で同様のケースはちょっと想像つきにくいが、英米でもこんにちでは有り得ないかもしれないと思う。 
 
 John Paul Jones は、どうしたらそんなベースが弾けるようになるのか?と訊かれ、一言 「モータウン!」 と答えたと聞いた事がある。 フィル・アップチャーチを聴いてベースを始めたとも。 

 John Bonham のドラムプレイのルーツは、バディ・リッチだそうだ。 高校の頃これを聞いた時には奇異な印象を受けたが、ドラムソロなんかを聴くとなるほどと思う。 このバディ・リッチは往年の名ジャズドラマーで、Deep Purple の Ian Paice、E.L.P. の Carl Palmer もこの人をフェバリットにあげていた。

 90年代に入ると Led Zeppelin のブートレグも続々CDになり出回った。 何枚か手に入れたが、中でも特に "Live in London June 1969" というのが素晴らしい。 演奏は1st アルバムからだけの曲だが、なにかが降りて来ているような、ほとばしるようなプレイだ。 ロックミュージックにおける最も偉大な年、1969年。 こんなライブが世界中のあちこちで、毎晩のように行われていたんだろうか。

 しかもこの "Live in London June 1969" は、明らかにライン録りである。 ライブのブートレグ(海賊盤)には、「会場録音」(オーディエンスの隠し録り)と「ライン録音」がある。 ライン録音はPAのミキサー(調整卓)から直で録った音なので、公式のライブ録音盤と音質的にはそう遜色がない。 

 昔きいた噂を思い出した。 
 Jimmy Page は全ての Led Zeppelin の Live をライン録音でとってあって、それをたまに引き出しては聴いて悦に入っている。 ライン録音のブートレグはそれが内部関係者より漏れたもの。 いずれ金儲けのうまい彼のことだから、小出しにその膨大なコレクションからライブ音源を出してくるだろう。
 以上、あくまで噂。


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